むむむ。
『いろんな気持ちが本当の気持ち』/長嶋有


エッセイを読むとその作家のことを知った気になって、その作家のことを読む前よりもちょっぴり好きになってたりするし、前よりも関心を持ったりする。
けれども、今回読んだコレは別。
読む前の方が好きだった…。彼の書いた作品だけを知っていた時に戻りたい。
というのも、作中にある“『泣かない女はいない』にまつわる、あれやこれ”というエピソードで、彼の底意地の悪さ・小ささみたいなものを垣間見てしまったから。
彼の著書『泣かない女はいない』は、カバーの裏に書き下ろしの掌編が載っているのだけれど、それは図書館で読ませないようにするためだったとか…。確かに、図書館ではカバーをブッカーで包んでしまうから、カバーの裏側は見られない。(実際は彼の期待に反し図書館は読めるように工夫してしていたけれど…)
彼は「図書館で借りる人よりも書店で買ってくれる人をより愛したい」と。別にそう思うのは彼の勝手だけれど、「ふーん、そうですかぁ」って感じになって一気に彼に興醒め。
その後の文章はもはや惰性で読み進めたようなもの…。で、途中「穂村弘」が登場してくるのだけれど、なんとなく私は彼に「穂村弘」を語って欲しくなかった。


やれやれ、私は彼の作品を書店で買う気が失せた。
図書館で借りたけれど、やっぱり手元に置いておきたいと思って買った本というのが私にはけっこうあるんだけどな。
彼の考え方が残念でならない私です。


10/18 20:36 |  | CM:6 | TB:0
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