|
日常生活でのできごとや思ったこと。
|
|
|
★『Present』/角田光代
プレゼントにまつわる12のお話し。 「記憶」や「涙」なんてものもプレゼントとして語られる。 私は、「鍋セット」、「ヴェール」、「絵」がお気に入り。 贈り物の思い出ってあるよな、いろいろと。 贈ったものも贈られたものも。 大学の入学祝いに母がくれた自転車。 落ち込んでいた時期に姉がくれたCDコンポ。 彼には就職した時にスヌーピーの電話機をもらったし、会社を辞めたときには今まで頑張ったねとご褒美?でポシェットをもらった。 それから、車を買ったら助手席に大きなスヌーピーのぬいぐるみを乗せてドライブをするのが夢だと語っていた私に馬鹿でかいスヌーピーをくれたのも彼。 ちょっと考えただけでもいろいろんなものをもらってるなぁ。 そして、いろんなものを私も贈ってる。 誕生日とか特別でもなんでもない時に、私は彼にちょこちょこと色々なものを買う。 タオルだったり、靴下だったり、パンツだったり、アニマルスリッパだったり、洋服だったり。 彼のワードローブの中でここ数年で増えたものは、ほとんど私からの贈り物なんじゃないかな。 どんなに些細でささやかな贈り物でもそこには何かしらの思いが宿ってるんだろうな。 そういえば、以前付き合っていた人から誕生日に絵をもらったことがある。 しかも、絵が得意でもなんでもない、むしろ下手くそな部類であろうその人本人が書いた絵。 描かれていたのは奇妙な具合にデフォルメされたミッキーマウスとかドナルドダックで、色鉛筆やクレヨンを使って描かれてた。 もらった時は恋という暗示または呪いにかかっていたので、嬉々として部屋に飾っていたけれど、別れればそんな最高と思っていた贈り物も、たんなるいたずら書きにしか映らず、私はあっさりとそれを捨てた。 捨てたけど、今でもその絵のことは覚えてる。 贈り物は、素晴らしさのどこかに、ちょっとした恐怖を隠し持っているような気がする。 |
|