やりきれない。
★『追跡!「佐世保小六女児同級生殺害事件」』/草薙厚子

“普通の子”という言い方で世間に伝えられた加害者児童について、強い違和感を持った著者が事件を追究、取材したもの。

加害者児童は簡単に“普通の子”とは言い切れなさそうです、読んだところによると。
あくまでも著者がそのことに違和感を覚えてこの事件を追究したのですから、「“普通の子”ではない」という方向へどうしたって導かれていってしまうのですが。

第三章「最終審判」
被害者の父の手記にやり場のない悲しみに涙が出た。
第五章「保護者たちの証言」
学校・行政側の自己保身。怒りを覚える。
第十一章「担任教師独占インタビュー」
惨劇を間近で目撃した担任教師が語る事件直後の様子に鳥肌が立つ。
第十二章「診断名」
加害者がアスペルガー症候群だったのかどうか。病名をつけなかったのは、社会的波紋を考慮してのことだったのか。
でもさ、彼女にとって事件はもう起こってしまったんだよ、と思う。
第十三章「後遺症」
事件による最たる被害者は言うまでもなく亡くなった少女。
なのだけれど、いまだPTSDなどで苦しんでいる子がいる。
どうかその苦しみから解かれる時が来ますようにと祈る。

各章ごと、ワンテーマのような構成がなされているので、色々な角度からこの事件のことをうかがい知ることができます。
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