|
日常生活でのできごとや思ったこと。
|
|
|
★『しずかな日々』/椰月美智子
健やかで優しくて切なくて素敵な少年達のお話。 主人公の少年は光輝君という小学五年生の男の子。 彼に突如として降りかかってきた家庭の逆境。 その逆境を小学校五年生にして初めて得た友達やそれまで知らされていなかったおじいさんと共に時を過ごし、彼は乗り越えていく。 友達の押野君が成長したら付き合いたいかもと思うくらい素敵な子。 他の子も素敵だったけど、押野君がピカいち。 子どもの、特に小学生男子のくだらなさやいじらしさやかわいらしさが溢れてた。 どうしようもなくきらきらしてるね、子どもって。 でも、思う。いつも思う。 子どもって、やっぱりちっぽけで役立たずで無力。 私はもう理不尽な大人になってしまったけれど、夜の神様はきっといると今も思う。 ★『ひとり日和』(文藝秋号)/青山七恵
第136回芥川賞の候補作品です。 知寿という二十歳になる“根性へちゃむくれ”な女の子が主人公。 東京にいる吟子さんというおばあさんの家に居候した彼女の生活が描かれていきます。 知寿のする穿った恋愛やその恋愛の喪失、フリーターから正社員になることなどどれをとっても無意味な感じで、吟子さんがする波のない恋も、ひどく虚しさを感じさせる。 こういう虚無感に満ちた作品を読むと、どよんとしてきてぼんやりと死にたいなという気持ちにさせられる。 知寿と吟子さん以外の登場人物達もみんなどこか虚無的で、私だったら遠ざけたい部類の人達だった。 |
|