お酒
★『このベッドのうえ』/野中柊

この本に収められている八つの短編には、どれもアルコールを口にするシーンがあって、また一作ごとに季節が巡る構成になっていることを著者本人のあとがきにて知り、気がつきました。
まったく意識せずに読み進めていました。
あとがきを読んだ後に、パラパラと頁を繰り、お酒と季節を拾っていきました。
アルコールの威力で、感情の揺れ幅が大きくなり、ささやかな非日常の世界が広がることを恋に似ている、とこれまたあとがきにて述べられていましたが、私の場合、アルコールの威力は非日常の世界が広がるといった品の良いものではなく、非日常以上のところに陥り、なにかと喪失することがままあるので、恋に似ていたら嫌だなぁ、と思うのでした。

「なんでもない感情」という作品が勢いがあって、好みかな。

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