|
日常生活でのできごとや思ったこと。
|
|
|
★『建てて、いい?』/中島たい子
独身女性が自分のために家を建てるストーリー。 家ってなんだろう、って日常ではなかなか意識しにくいところを考えさせられる。 住宅展示場に建てられたような家もあれば星の王子様の家もあったり、有名な建造物の家があったり、“家”にもいろいろある。 面白いし、テンポも良いのであっという間に読み終わります。 そして、『彼の宅急便』というとても短い短編が同時収録されているのですが、私にはこれが、もしかしたらこっちの方が印象に残ったかもしれない。 「後悔」でもなく「切れた」でもない状態の中に届く別れた彼からの宅急便。 こんなふうに一足飛びに自分の気持ちを裏切ってくれる宅急便が届く方がいいのかな。 「宅急便」ということはクロネコで届いたんだね。 あー、あー、あー。 ★『誰にも見えない』/藤谷治
14歳の女の子が主人公。 自分が中学生だった頃が投影されたような作品。 私も彼女と同じような視線で周りの女の子達を見てたな、って。 ドラマの話なんてちっとも面白くないし、くだらないと思っていたし、そんな話なんかしたくないんだけれど、適当に話を合わせたりして。 溶け込んでいるようでぜんぜん溶け込めてなかったなぁ。 親も友達も誰も私のことなんてわからないって思ったりしてたなぁ。 自分が特別だと思っていたのかも。 誰もが皆そうだったりするのかもね、実際は。 この小説の中で描かれることは、その年頃で誰もが多かれ少なかれ抱く自意識過剰さだと片付けちゃうこともできるけれど、こういう通過点ってあった方が私はいいと思ってる。 この年頃に一度人生を憂慮するのもいいでしょ。 「人間はね、一人のこらず、自分以外のだれかを、しあわせにしないといけないんだよ。一人でも、二人でも、三人でもいい。自分じゃないだれかを、しあわせにするために、人は生きてる。それができないうちは、死のうと思っても、死ねないものなのさ」 小説もいよいよクライマックスというところを電車で読んでいて、一駅乗り過ごしました。 |
|