ちくわ
★『悪人』/吉田修一

移動中に読むには不向きな厚さ重さだったけれど、持ち歩いて読みました。
夢中になれる、なってしまう一冊。
被害者と加害者だけではかたどれないひとつの殺人事件が絶妙な展開、構成で描かれていきます。
私なんかの凡人はやっぱりラストでキレイに裏切ってもらえました。
うひょー。わっかんねー。
しかも、“ちくわ”が!

「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」

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