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日常生活でのできごとや思ったこと。
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★『ふじこさん』/大島真寿美
この本の出版予定を知った時はまだ春でした。 それが今ではもう蝉の声が耳に入る季節です。 出版予定が公開されてから実際の発行までに通常より時間がかかっていたように思います。 表題作「ふじこさん」の他、「夕暮れカメラ」と「春の手品師」という作品2編が収められてます。 「ふじこさん」は、主人公リサが小学生の頃に出会い、その後も心に残り続けることとなるふじこさんという女性とのお話です。 リサの両親は小学生の時に離婚、母親に引き取られ、母方の祖父母と共に暮らし、塾にお稽古ごとにと日々過剰な期待をかけられ、死にたくなるくらいつまらない毎日を送る中、離婚した父親の部屋を訪ねて行った先で出会うのがふじこさん。 ふじこさんという女性がリサにとっては唯一気を許すことのできる大人となってゆくのですが…。 まったくの子供から大人への階段に足をかけ始めたばかりのリサの心の機微や一見奔放で何ものにも囚われていないかのようなふじこさんの不自由さなどがとても繊細に描かれてます。 この作品を読み終えてしばらく経っているのですが、ふじこさんを思い出そうとすると以前読んだ『美晴さんランナウェイ』の美晴さんがでてきたりします。 「夕暮れカメラ」では、それぞれの家庭の匂いを感じました。 「春の手品師」は、ファンタジーのような不思議さを漂わせたぼんやりとした作品でした。 |
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