白熱灯の下が似合います。
★『その向こう側』/野中柊

どうも終始しっくりこず。
なんだか、全体に漂う雰囲気が薄暗い。

父親の顔を知らない主人公鈴子は母親の結婚を機に家を出て、横浜の洋館に移り住む。
鈴子の母蓉子の結婚相手は長年恋人で鈴子も幼い頃から見知っている敏史さんという男性であり、鈴子がはじめて好きになった男のひと…。
その敏文さんは鈴子が住む横浜の洋館のオーナーである真希子さんと次第に親しい関係になり…。
真希子さんはといえば亡くなったかつての恋人のことが今なお忘れることがないという静かな情熱を湛えた人で、そのかつての恋人の妹奈央と同じ屋根の下で暮らし続けていて。
それに鈴子の親友である亜佐美は妊娠して未婚の母となる決意をしてみたり。

と、ドラマチックな要素満載。
あまりにもドラマチックな要素がありすぎて非現実的な感じが否めず、凡人としては共感という小説を読む上でのひとつの醍醐味が味わえませんでした。

じゃあ、ドラマチックな小説に私はまったく共感できないのかというとそうではないので、今回は私の肌とは合わなかったということなんでしょう。
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