わお。
決まった!
芥川賞と直木賞。
ちょっと興奮します。
直木賞の予想はちょっと外してしまいましたが、芥川賞は当てました。

うん、いずれも私としては納得。
07/15 20:55 |  | CM:0 | TB:0
素敵で尊いこと
★『百瀬、こっちを向いて。』/中田永一

4篇の話が収められてます。
うち表題作である「百瀬、こっちを向いて。」と「なみうちぎわ」という作品は、以前アンソロジーの中で既読のもの。

「キャベツ畑に彼の声」は今回初めて読みましたが、こちらも恋愛小説誌『Feel Love』というものに掲載されたものだそうです。
テープおこしのアルバイトをする久里子が耳にした声は通っている高校の国語教師のもの。先生が作家を副業していることを偶然に知った久里子はひみつの共有をする感じとなり、そこから恋心も生まれてゆきます。でも、実は先生が作家ではないことが発覚します。ちょっとしたどんでん返し的な感じが面白いし、久里子の恋が素直で素敵な作品でした。

「小梅が通る」は書下ろし。
小学校5年生の時に味わった体験がトラウマとなり、整った顔立ちにわざとブスメイクを施し高校へ通う柚木。そんな柚木が、山本寛太という一人の男の子を引き金に確かな友情と真摯な恋情を得てゆきます。柚木のような子が山本寛太や松代さん、土田さんと巡り合えたことを私はとても喜ばしく感じました。

どの作品にも「あぁ私はこの人が好きなんだ」と知ってしまった気がついてしまった瞬間の切なさや甘い敗北感があって、くすぐったくなりました。
そして、田辺君(「百瀬、こっちを向いて。」に登場)が言うようにやっぱり恋は素敵で尊いと私も思うのでした。

07/15 01:46 |  | CM:0 | TB:0
寒空に吠える二狼
★『時が滲む朝』(文學界6月号)/楊逸

また139回芥川賞候補作品。

固く重みのある内容でした。
時は天安門事件前後、舞台となるのは中国と日本。
難関を突破し大学進学を果たした浩遠と志強という青年が師を得て、民主化運動へと走り、些細なことから事件を起こし逮捕され、大学も除籍へと追い込まれます。
生真面目な二人は思想や信念によって挫折や喪失を手にすることになりますが、時間をかけて再起していきます。

歴史的なことにとんと疎く中国という国がどういう政権や文化などによって成立してきたのかという知識が蒙昧な私ですが、浩遠と志強の姿からは革命というものの至難や厄介さというもを感じます。
そして、根拠が不透明な社会不安などから人間模様を描くのではなく、歴史的事実をもとに描かれているせいか強みを感じ、心に迫るところがありました。

138回芥川賞の際も「ワンちゃん」にて候補に選ばれた楊逸さん。
今回受賞するような気が私はします。
07/15 00:52 |  | CM:0 | TB:0
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