「面+白い」
★『教科書に載った小説』/佐藤雅彦 編

この本は、編者である佐藤雅彦さんが幼いころ教師をしていた父親の書斎にあった教科書を読んだところ、面白さを見出し、読み耽った体験をもとに作られた一冊。

12篇の小説と物語が収められてます。
とても短い作品でも一篇一篇堪能できました。
中でも私は安部公房の「良識派」や横光利一の「蠅」、あと古今著聞集の説話「竹生島の老僧、水練のこと」を面白いと感じました。

一時期、光村ライブラリーを何冊か読み、その時も思ったのですけれど、子どもの頃に教材としてあてがわれ義務的に読んでいたのとは違って、自発的に愉しむために読むのとではひとつひとつの作品の印象が違います。それに、著者の意図などを選択肢から選んだり、何百字かでまとめることを求められることもなく小説や物語を読むことができるということは、なんて自由で素敵なことなんだろうと実感します。
ただ、やはり教材として小説や物語を義務的に読んだ経験というのは、今こうして自由に読書を楽しめる基盤には少なくともなっているだと思います。
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