思い出蒐集家の覚悟
あの夏から2回目の夏が過ぎた。
つい最近のことのように思えるのに。
仕事帰りの新宿で喫茶店に立ち寄り、友達に教えてもらった「たまもの」という写真集を開いて、ドキドキして、ページを繰る手が震えて、涙が止まらなかったということがあった。
その時の心持ちも自分がどこの席に座っていたかもはっきりと思い出すし、思い出すと今でも涙ぐむ。

このあと、私はひとつの決心をする。
あの時、私は決心はしたけれど、覚悟はしていなかったのだと思う。
そして、おそらく今も。
母にあなたはどんなことにも覚悟ができていない、覚悟が足らないとたびたび言われる。
悔しいけれど、否定できない。
こうして今でもあの頃のことを思い出したり、思い出して涙ぐむし。
得たものだけじゃなく、失ったものに対しても女々しく思いを馳せるし。

時が経てばなんとやらで、決心も覚悟へと変化していくのではないかと都合良く考えたりもしたけれど、そういうものでもないみたい。
むしろ、決心した時よりも覚悟という域から遠のいていっている気がする。

とはいえ、今が過去を凌駕できていれば、そのうちその覚悟なるものもできるかもしれないし(楽観的)、私は単なる悪趣味な思い出蒐集家に過ぎないとなるはずです。
09/18 02:39 | 雑録 | CM:0 | TB:0
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