ピグマリオンコンプレックス
★『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで‐特殊用途愛玩人形の戦後史』/高月靖

特殊用途愛玩人形について歴史的に社会的にと多面的にアプローチし、まとめられている一冊。
江戸時代の吾妻形人形から南極1号伝説などを押さえ、近年のラブドールについては詳細に書かれてます。
南極1号は「公式に認められていないが実在を裏付ける当事者の証言がいくつか残されている」として、紹介があります。
どうやらその証言などからすれば、南極1号さんとやらも(それに南極2号さん)越冬隊とともに南極へ行かれたみたいですが、使用はされなかったみたいです(処女帰還説)。
しかも1体は現地破棄、もう1体はインド洋で洋上投棄されたとされているそうです。

そしてそして、近年ラブドール!
素材も浮輪のようなビニールやキューピーちゃんのソフトビニールだったりするのもありますが、中でもやはり驚くのはシリコン素材でした。
人より重い重量、原料高、引き裂き強度の問題などを抱えるシリコン素材に対する製造業者の開発努力にはなみなみならぬものが伺えます。
そして、試行錯誤の上でユーザへと渡ったラブドール達のケアもなかなかもって大変です。シリコンを柔らかくするために配合されたオイルが染み出す現象であるブリード対策としてベビーパウダーを塗ったり、そのベビーパウダーも塗りっぱなしにしていては汚れるからと定期的にシャワーで流したり。

本書にて製品開発の苦闘などを語る取材協力をしているラブドール製作業者である国内業者4社(オリエント工業、ハルミデザイン、4woods、projectLEVEL-D)、それからリアルドールの米国アビスクリエーション社の各HPを見てみました。
ギョッとするくらい精巧なものが沢山あって、食い入るように見てしまいました。
09/26 03:12 |  | CM:0 | TB:0
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