世界の玄関口
★『あぽやん』/新野剛志

清々しく、小気味良く、後味の良い小説でした。
旅行会社勤務経験のある作家ならではの作品なのでしょう。
「あぽやん」って確かに“どこか優しげで、やんわりと包み込むような温かみ”のある言葉の響きです。
憎めない響き。
「あぽやん」は“楽しい旅行と地続きの楽しいエントランス”である空港にいます。
空港にドラマありです。
某映画の「事件は会議室で起きてんじゃない。現場で起きてるんだ」なる言葉を彷彿とさせます。
実際、空港にいるあぽやん達の前にはこの小説のように、あるいは小説以上に次から次へとハプニングやトラブルが起きているだろうな。とはいえ、やはり現実はこんな風にチームワークよろしく、ハプニングやトラブルを清々しく乗り越えているとは想像しがたいです。
でも、せっかくこの小説を読んで「あぽやん」という存在を知ったので、空港というところにはここに登場してくるあぽやん達のように矜持ある人達が少なからずきっといるのだと、そして笑顔で旅立ちを見守ってくれるのだと信じたいですね。
10/11 01:54 |  | CM:0 | TB:0
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