カウントダウン
★『ピンクの神様』/魚住直子

児童文学でお見かけする作家さんの短編集です。
進んだ道が異なる同級生との交友関係、幼稚園の保護者との人間関係、歪む家庭で荒んだ心を持て余し友達虐めをする小学生、会社内での人間関係、ご近所付き合いの中で追い詰められてゆく孤独な主婦達、新キャラで挑んだ中学校生活での交友関係。
傍から見れば小さな世界かもしれないけれど、そこに身を置く当事者にとってはそこが今ある全てとして映る世界。そこにある人の悪意や憎悪、愚かしさなどが描かれています。
でも、どれも最後には希望が持てる終わり方をします。
この「希望が持てる」というあたり、どこかやはり児童文学的な感じがします。
「救いがある」というのとも違い、綺麗にまとまっているという感じ。
もちろんそれが悪いとかいうことではないんですが、私としてはこういうものを疑ってしまうというか、いささか違和感を抱きます。
自分の感じ方をぴったりとした言葉に変換できないのがもどかしい。

この本、先に母が読んでいたので読む前に「どうだった?」と訊いた時、「うーん、なーんか教訓めいてたよ」と言っていたのですが、ちょっとそれがわかる気がします。


ちなみに、この本は2008年に入ってから(まともに)読んだ本、90冊目。
年間の目標冊数は100冊。
カウントダウンに入りました。
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