慄然となる
★『森に眠る魚』/角田光代

瞳、容子、千花、かおり、繭子という5人の母親が育児を通してママ友となるものの、一緒に過ごすことで浮き彫りとなってゆく境遇や環境の違いが当初は羨望だったはずなのに妬みとなってゆき、また子どものお受験やもともとの性格などから次第に憎しみ合う仲になります。

人は人、私は私。
そのことを言い聞かせ、頭では理解しているはずなのに、上手くいかない。
人と比べるから不幸になる、それを改めて思い知らされます。
また、自分一人であれば人と比べないでいられるくらいの自信があっても、子どもがいるとまた違ってきてしまうものなのかもしれないと思ったら、子どもを持つということがちょっと怖くなりました。

実家のトイレに貼ってあるドロシー・ロー・ノルトの「子ども」という詩を思い出しました。
その中には「親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる」というの一節があります。いつか子どもを持つこともあるかもしれないから、今から心しておきたいなと思います。

魚は本当なら森ではなくて海にいるはずの生き物。
森に眠る魚にはなりたくないものです。
03/10 01:49 |  | CM:0 | TB:0
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