|
日常生活でのできごとや思ったこと。
|
|
|
★『くまちゃん』/角田光代
“「ふられ小説」を描きたかった”とあとがきにありました。 連作短編集的な作りになっていますが、どれも確かにふられ物語です。 自分から離れて行った恋でもそこには「ふられた」という感覚がある(感覚というか…離れることを決めるだけの事由があることに思い至ってしまう)ことや、ある時にふっと今までしてきた恋は全て「ふられた」ことに気がついておののいたりすることに既視感に近いものを覚えました。 ふられるということは、たいしたことです。 でもそれ以上にふられてもなお、恋に焦がれたり、実際恋に落ちたり、時間がかかったとしても恋をする力が再び湧いてくることがたいしたことだと思います。 私はあと何回ふられて、それでもあと何回恋をするのかな。 できることなら、ふられるのもふるのも、恋をするのももうなければいいのに。 ★『三姉妹』/大島真寿美
上二人の姉とはちょっと歳が離れている三女の水絵の日常や恋愛を中心として、三姉妹それぞれのことが描かれていきます。 家族の中での暗黙の役割分担みたいなのがあったりするのが面白い。 兄弟や姉妹って憚ることがなくて面倒なこともあるけれど、やっぱりいいものだなと思える作品です。 私には姉がいますが、子どもの頃はともかくとして互いにいい大人となってからいてくれて良かったと思うようになりました。友人や恋人は大事な人たちでかけがえのない存在ですが、姉の存在には彼らとはまた異なった、同じ環境で育ってきたからこそというべき価値観の類似などがあり、安心感があります。 アラサー姉妹の私たちは、同じベッドに入りゴロゴロとテレビを観たりすることもあれば、互いの恋愛事情から仕事の不平不満を漏らし合ったりしています。 こういう話をすると仲が良いのねと人に言われたりしますが、仲良しという表現はあまりしっくりしません。 私は姉を面白い人だと思っています。今日一番笑ったよ、というのが姉との会話だったりするんです。気難しい人でもありますが。 小説の詳細内容は、ほぼ触れることなく終えます。 |
|