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日常生活でのできごとや思ったこと。
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★『中原中也詩集』(ハルキ文庫)/中原中也
今日の仕事帰り、寝てしまい電車を乗り過ごしました。 一駅だけど。 ちゃんと降車駅で目が覚めたのだけれど、はっきりと認識するまでの間に悲しい哉、ドアが閉まりました。 呆然としたまま隣駅まで電車に揺られ、ホームに降り立った時、「思へば遠く来たもんだ」とうい中原中也の詩『頑是ない歌』の冒頭の一節が頭に浮かぶ。 隣駅なんだけどね。 思いがけない文学的発想に至ったことに、そしてその甘美さに満足し、確かな足取りで上り電車のホームを目指しました。 海援隊の歌じゃなくて、中原中也が出てくるって素敵よね。 あたい、素敵!って思いましたの。 気分に浸り、家に辿り着いてから久々に『中原中也詩集』を開きました。 この『頑是ない歌』のページにはやっぱりドッグイヤーがある。 読み返してみたら何だか今の心境にはしっくり。 『頑是ない歌』 思へば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気は今いづこ 雲の間に月はゐて それな汽笛を耳にすると 竦然として身をすくめ 月はその時空にゐた それから何年経つたことか 汽笛の湯気を茫然と 眼で追ひかなしくなつてゐた あの頃の俺はいまいづこ 今では女房子供持ち 思へば遠く来たもんだ 此の先まだまだ何時までか 生きてゆくのであらうけど 生きてゆくのであらうけど 遠く経て来た日や夜の あんまりこんなにこひしゆては なんだか自信が持てないよ さりとて生きてゆく限り 結局我ン張る僕の性質 と思へばなんだか我ながら いたはしいよなものですよ 考へてみればそれはまあ 結局我ン張るのだとして 昔恋しい時もあり そして どうにかやつてはゆくのでせう 考へてみれば簡単だ 畢竟意志の問題だ なんとかやるより仕方もない やりさへすればよいのだと 思ふけれどもそれもそれ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気や今いづこ 中原中也 |
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