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静かだけど、強そうで、恐い。

★『夜明けの縁をさ迷う人々』/小川洋子 9つの短編。

どのお話もちょっと怖くて、のめりこめず。
読破するのは無理かと思いました。

「曲芸と野球」
打席に立つ僕の左目に逆立ちをした曲芸師の姿。曲芸師は僕の父親の整形外科医院でたった一人、同情してもらえない患者。

「教授宅の留守番」
火事で住むところを失った女が教授宅の留守番を。大量のスパゲッティー、大量の祝福の花、大きなケーキ、冷凍ブリの解体。
恐い、怖い、この作品が一番恐かった。夢に出てきそうだから。

「イービーのかなわぬ望み」
これは切ないお話。
福寿楼という中華料理屋のエレベーターで生まれたEB。
EBの生きる場所はエレベーターの中だけ。

「お探しの物件」
瓢箪屋敷、チェス館、丸い家、リリアン邸、マトリョーシカハウス。
ここの不動産屋さんのお仕事は、物件が求める住人を探すこと。

「涙売り」
演奏家に涙を売って暮らしていた私は一人の男と出会い彼の関節カスタネットのためだけに涙を流す。

「パラソルチョコレート」
これはいわゆる幽霊みたいなおじいちゃんがでてくるけれど、怖くない。
私の裏側にもおじいちゃんみたいな人がいたりするのかな。

「ラ・ヴェール嬢」
官能的な雰囲気が流れるけれど、孤独な老婆の物悲しい話でもある。

「銀山の狩猟小屋」
曰く付きの物件を紹介された小説家が見にでかけた小屋、サンバカツギ。
サンバカズキの姿を、声を想像し、ものすごく恐くなる。

「再試合」
彼女の目の先にはレフトの彼。終りのない試合を、レフトの彼を見続ける少女。
“もし彼が世界の縁からこぼれ落ちそうになったら、私が受け止めてあげよう”


どのお話も不可思議で温度を持たないような静けさに包まれているのに、これらのお話を読んで想像していた画が、ひょんな拍子に脳裏に息を吹き返してきそう。
それを私は恐れるのだと思う。
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